遊月薄荷堂

豪奢な館に沢山の使用人を従える、麗しき貴族。
そんな誰もが羨む人物に悲劇が起こる。
賊に襲われて負傷し、一命は取り留めたものの記憶の大半を無くしてしまったのだ。
貴方は記憶の手掛かりを求め、数人の使用人と共に住み慣れたはずの館の中を自ら探索してゆくのだが……

inSANe ―― 闇夜と星屑

零れ落ちたモノを拾い上げたら、また貴方と笑いあえるだろうか。
プレイ人数:4人
サイクル数:3サイクル
シナリオタイプ:特殊型
ワールドセッティング:暗黒のヴィクトリア
山札:16枚(デッドループ掲載の狂気カードは任意)
基本ルールブック以外の使用:任意(ワールドセッティングに準ずること)
備考:ギミックによるキャラロストの可能性あり

PC1(推奨年齢:10代後半~20代前半) 貴方はこの館の主である。
先日館に侵入してきた何者かに襲われて気を失い、数日ぶりに目を覚ました――のはよかったのだが、どうやら貴方は襲撃のショックで一時的に記憶を失ってしまったようだ。 最近の記憶だけならいざ知らず、唯一の肉親である母親のことですら断片的にしか思い出せない。
貴方の【使命】は記憶を取り戻すことである。
PC2(推奨年齢:20代) 貴方はこの館の使用人だ。
勤務態度は真面目だが、新しいことを覚えるのに非常に時間がかかってしまうのが玉に瑕で、それが原因で最初の内は他の使用人からつらく当たられることもあった。
とはいえ使用人の中でも古株となった今となっては、経験を積んだことで失敗も減り、困ることと言えば新人の顔をなかなか覚えられないことぐらいだった。
しかし先日PC1が何者かに襲撃され、貴方は非常に不安に駆られている。
外から侵入しやすい抜け道のようなものがあるなら塞いでおかなければならないし、記憶を無くしてしまったというPC1のことも心配だ。
貴方の【使命】はPC1を守ることである。
PC3(推奨年齢:20代) 貴方はこの館の新しい使用人だ。
偶然にもPC1が襲撃された場に最初にやってきたのは貴方であった。
思ってもみない状況に立ち尽くしてしまった貴方は、貴方の次に現れたPC2の指示を受けて怪我の手当てを手伝った。
その縁もあって、今回貴方は記憶を無くしたPC1をサポートするメンバーに選ばれた。
不安もあるが、二人の先輩についていけば、仕事を覚えるのも早いに違いない。
貴方の【使命】は早くこの館に慣れて仕事を立派にこなすことである。
PC4(推奨年齢:20代~30代) 貴方はこの館の使用人だ。
侵入者が現れた際には丁度休んでおり、PC2から伝え聞く形で襲撃を知ることとなった。
PC1が記憶を無くしたというのは気がかりだが、しかし侵入者が既に逃げてしまい、PC1が侵入者の顔すら思い出せないというのなら、正直もう出来ることはないだろうと貴方は考えている。
表立って波風を立てる気はないが、自分の本分を忘れないようにしなければ。
貴方の【使命】はPC2を宥めつつ自分の仕事をこなすことである。